シャイアン・ジャクソンを応援するブログ

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キング「ローズ・マダー」

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 評判がすこぶる悪い作品でした。いわく、現実とファンタジーがうまく融合していない、物語に入り込めない、結局ダークタワーの世界に解決を求めるのは安易、などなど、、、。

 確かに、つくりが「It」の暴力夫トムから逃げるベヴァリーの部分、そのまんまだとしても、自分にとっては、面白いものでした。

 普通の読み手とはちと違うんでしょう。DV夫のノーマンがかわいく感じられるし、ヒロインのロージーが出だしからちと怖さを感じるんですから、、、。

 カヴァーの絵は高野謙二さんという方のもので、最初は昔よくあった女優さんの写真をいじったものかと思っていたら、違いました。上巻がロージーで下巻がローズ・マダー、きちんと内容に応じたものになっていました。単行本は目のアップ、それだけなので装丁は文庫本のほうがいい感じです。

 単行本が96年、文庫本が99年、人気がないせいか、今でもブックオフあたりにきれいなままでならんいます。

 新潮文庫は、問題がカヴァーの劣化、これにつきます。スレに弱く、背表紙の上下がだいたい折れてます。 また値段のシールもきれいにはがすのが難しい。

 実験の結果は、無水アルコールや、シールはがし液、いずれも色落ちします。なのでシール跡は、粘着力弱めのシールをつかって取り除くしかありませんでした。

 また、背表紙のこすれれて白くなった部分は、水彩絵の具で同じ色を作って(薄めに)、なでてあげるように塗るときれいになります。