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「ブラッド・メリディアン」の少年(kid)の最後の場面(ネタバレ1)

 もともとは「シスターズ・ブラザーズ」の解説で、似た作品として、「ザ・ロード」があげられていたので、記憶に残っていたのですが、最近は創元推理文庫に傾いていたので、ハヤカワ文庫にはなかなか手をのばせませんでした。どちらも新刊書店に並んでいるのは惨く研磨されたものが多かったというのもあります。

 で、たまたまポイントがたまっていた店で「ザ・ロード」のぴかぴかの本を見つけて購入して、コーマック・マッカーシー様が気に入りました。

 次の本が「ブラッド・メリディアン」だったのですが、少年の最後のシーンが意味不明で理解不能でした。一般的な読み方としては、少年(kid)は判事に殺される。というものですが、ならば今まで描かれてきた行動は?結びつきません。

 そもそも、少年(kid)は14歳で家出して、判事たちに出あうのは16歳でした。途中年齢を聞かれて19歳と答えるのですが、最後に足に受けた矢の傷跡を手術するシーンにも16年生きてきて、と書かれています。で、最後の判事と再会するシーンでは45歳になっています(解説で35歳とあるのは誤りです)。あれだけのものを見てきた16歳って、というのとほぼ30年たった判事は少なくとも50代以上でしょう。ずーっと少年(kid)を気にかけていたともとれるし、少年(kid)も判事を気にかけていたとか書かれていますが、殺し殺されて終わるような小説ではなかろう、、、、とずーっと考えていて、英語のサイトに、最後に男が三人出てくるが、立小便をしている男が45歳になった少年(kid)である、という意見がありました。これに激しく同意した自分がいます。ただ、そうするとそれ以外の男二人はどういう光景を見たのか?