トニー(West Side Story)の役について
シャイアンはバイブルカレッジを出てから、ワシントンで働きながら、地方劇団に参加して、ロッキー・ホラー・ショーのロッキー、ウェスト・サイド・ストーリーのトニーなどを演じました。（WIKIから）
もうその頃から歌で光っていたと思われますが、２０１３年ごろのインタヴューでは、「最近ポピュラー系ばかりだったから、楽譜から見直さなければならなかった。」と言っていました。また、トニーの役はオーディションなしで決まった、ともありました。ＳＦＳとコンサート形式で数回の上演をしたわけですが、ブロードウェイでの本公園はシャイアンではなく、もっと若い歌手で行われています。
昨日のインスタグラムにはシャイアンとアレクサンドラ・シルバーがブロードウェイにいる写真がアップされていましたが、ひょっとすると、今年はまたブロードウェイ出演があるのでは？トニーの役だって、シャイアンの見た目はもうちょっと歳を食ってそうですが、声は二十歳の青年そのものですから。
ＵＳの評価は、大概ほめていますが、「Classic Ｔoday」だけは疑問を呈していました。
「声は、少し奇妙です。その低いバリトンの領域ではすべらかで、そして高音を押しだされるとき、ほとんどカウンターテナーのような声になります。彼は2人の声を併せ持っているようです。しかし、これは個性で、役のキャラクターから歌手まで動く典型的ブロードウェイの歌手のものです。」
この評論家は、たぶんクラシック専門家で、ブロードウェイ歌手を見下してますね。初演がブロードウェイということを忘れていませんか？と私は言いたい。
確かに、何箇所かポップス系の声が混じってますが、それも個性でクラシック歌手ではありませんし、カレーラスだってグリゴーロだって震え声になっております。シャイアンに匹敵するクラシック歌手はドミンゴくらいと思っています。ドミンゴの歌うＭａｒｉａは本当にきれいな声で、理想ですが、本公演も録音もありえないだろう、というのは、本公演はダンス無理だし、バーンスタインが選ばなかった段階で、ギャラの関係で選ばれる可能性がないとうことになります。
