「ハンニバル」

　以前は本なんぞ読めればいいや、とは思っていましたが、さてＣＤとレコードにおいて新品同様で最低限帯が必要との状態を潜り抜けてくると、たとえ文庫本でも厳しいチェックを行うようになりました。

　そこで困ったのが新潮文庫のあのただの光沢紙によるカヴァーです。ほかの出版社が続々とヴィニールコーティングのものに移行するのに、今でも変えないのはさすがというべきですが、新刊書店でも、たいがいがカヴァーの背上端が劣化しているか、それがＯＫでも、スレがむごかったりします。

　というのも、今になって「ハンニバル」のシリーズをそろえようとしているからですが、「レッド・ドラゴン」は２０１５年のハヤカワ文庫で、「羊たちの沈黙」は現在２０１７年の３刷（新訳）で入手しましたが、残る「ハンニバル」と「ハンニバル・ライジング」はなかなか増刷のものにお目にかかれません。中古はたいがいに、年月の経過で紙が茶変しています。

　本自体もそうですが新潮文庫の場合はカヴァーの劣化が問題で、新刊書店でさえまともなものを購入することが出来かねるので、中古は問題外です。そこで通販ですが、果たして満足のいく品質のものがくるでしょうか？値段を見ると新しい価格になっているので、とりあえず「ハンニバル」の上下２冊をひさびさに頼んでみました。ダメなら返品です。