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文庫本 ページ折れ 修復

 ページのはじっこが2~3mm折れているのは、中古本でよくあって、綿棒に湿り気をおびさせてなでてから、あて紙をして爪の甲で圧力を加えて直していました。

 ただし今回は新品の本です。歩いて10分のところに新刊書店があって、マニアックな本はないけれども、売れ残った古い本があったりするので重宝しています。

 探していたのは2014年の新春文庫、これが帯つきで研磨なしのものがありまして、唯一の問題点は最終ページの角が4mmX8mmに三角形に折れていた跡があったのです。当然他店舗のものはばりばりに研磨済みで買う気がなくなるものばかりで、中古市場は高くて程度の悪いものばかり、、、。一丁やってみるか、ということで買ってきました。

 大きな折れなら、もう最初から買いませんが、この程度なら何とかなるだろうと思ったわけです。

 しかし、大きくても小さくても、折れは折れで、大変でした。まずはいらない文庫本のへーじで湿り気、ようは綿棒の水分の量の実験を行って、該当部分の裏表に適度な湿り気を加えて爪の甲で伸ばしていきます。完全に乾いてからもう一度、もう一度という具合に10回ほどでほぼ真っ平になりました。ただし曲げてみるとまだ癖が残っています。そこで多少湿り気を多めに加えて、あて紙のうえアイロンの低温でプレスしました。

 これでかすかな跡はあるものの、時々製造工程で残るページのかすかな皺くらいにまでは修復できました、が大変なことに変わりはありません。