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ポー短編集

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 検索したら「ポーの一族」新作、と出てきましたが、それではなくエドガー・アラン・ポオのほうです。あちらもエドガーとアランの名前を借用していたのは当初より知ってはいましたが。

 当方の「ポオ」との付き合いは創元社のポオ全集、3巻の分厚い本で、白い表紙がしゃれていました。これをもっていたので、1970年に新宿の古本屋で、革装のものを見つけても、買えませんでした。値段も高かったし、たしか3冊で7500円で、月の小遣いにしていた予算をはるかにオーヴァーしてしまっていました。

 時は流れて、当初の3冊本は白い装丁がすっかり汚れて、他人に進呈して文庫本で買いなおしたのですが、これもずさんな保存ですっかり劣化、、、。

 さて新潮文庫の新訳シリーズはどうだろう?だいたいはいい翻訳になってるし、、、とミステリの短編集をまず買ってみました。

 巽孝之の訳および編でしたが、「モルグ街の殺人」を読み始めてまず、原文の「フラン」のあとに括弧書きでいちいち、2009年の日本円でXXX円、と本文中にいれこんでくるではありませんか。まだ小説の後ろに注釈、というかたちなら許せても、本文中に入れるのは許せません。それに版を重ねるごとに訂正するのか?してないだろうが、、。もうひとつ「マリー・ロジェの謎」をこの集からははぶいていて、こともあろうに解説でXXXだからはぶいた、との暴言をはいていらっしゃいました。

 もうこのかたとは感性があわないので、お付き合いしたくありません。しょうがないので、もう一度、創元推理文庫で買いなおしています。文体が古いものもありますが、小説は全集だし、値段が今の時代では、ものすごく良心的です。