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五味康祐:西方の音

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 今日、中古でしたら五味康祐さんの著作を入手するのに、そう苦労はなかろうかと思います。が、新品同様のものは不可能かと思います。

 芸術新潮に連載されたエッセイをまとめた文章が、その後「西方の音」、「天の聲」、「人間の死にざま」の3冊ありました。それ以外には、ステレオサウンド誌に発表したものの単行本化「オーディオ巡礼」があります。音楽に関するものは、この4冊で事足りるのですが、新潮社の文庫化は、3冊の本から再編集したもので、入手しようという気になれなかったものです。

 中央公論社から「西方の音」の文庫本化がされたのは知っていましたが、また再編集か?と思っていたのですが、店頭で手に取ってみるとオリジナルのままの状態で、懐かしくて即入手してしまいました。

 一気に読むには、内容が濃すぎるし、強力すぎるので、少しづつ進めています。

 一つだけ気になったのは、「ベートーヴェン」と表記する五味さんが「ヴィヴァルディ」を「ビバルディ」と表記していることくらいで、今でも充分すぎるくらいの名著だと思います。

 また、ジャケットに写っているレコード、「ワルキューレ」はHMVやコロンビア/UKではなくて、RCA,,,ちょっとショックを受けました。

 願わくは、続けて「天の聲」と「人間の死にざま」も中央公論社で文庫での出版をしていただきたいと、思うばかりです。奥さまも、娘さんも、お亡くなりになって、相続人がいらっしゃらないため、著作権関係が難しいというのは、以前目にしましたが、頑張ってほしいものです。