シャイアン・ジャクソンを応援するブログ

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映画 ユナイテッド93 (United 93) 2006

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 誰が見ることをを想定して製作した映画か?というとアメリカの普通の人達が相手です。

 アメリカでのイスラム教徒が占める割合は、増えているといっても1パーセント未満、この映画に出てくるテロ犯4人を、同情を引く人間に描くわけがありません。

 ちなみに黒人の総人口に占める割合が10数パーセントですから、いくらスパイク・リー監督がほえようが、観客が見に行かない黒人俳優を多用するわけがありません。

 自分は、あんまりこの映画を見ようと言う気が起きませんでした。9月11日のあの映像は記憶に残っているし、結末はわかっているのだから、あえて4機目の乗客の追体験をしなくても、という思いからでした。シャイアン・ジャクソンが出ていなければ、あえて見るのは避けていたでしょう。

 シャイアンは乗客の「Mark Bingham 」(ラグビー選手として活躍して、後に映像関係の仕事をする同性愛者、同性愛者の固定観念を壊した。)に扮していて、この作品が映画初出演、30歳そこそこですが、今とほとんど見た目が変わっていません。2006年といえば、ブロードウェイで初主演「All Shook Up」に出演したばかりで、プロの俳優としては、まだ3-4年といったところです。が、自然体で堂々としたものです。(映画でゲイというのは全然現れません。)

 予告編はこんな感じです。

 https://www.youtube.com/watch?v=yQdjDtlK3uQ

 映画の最後に画面が真っ黒になるのですが、そこで泣けました。

 事実を描いていない、とか、犯人側も人間として描いている、とかいう意見もありますが、たわごとです。どういう人々に向けての映画化か、というのを頭において見てほしい映画です。