岡本綺堂に夢中

　光文社の「半七捕物帳」全６巻を読み終えて、といっても、自分が確認できたものでは、最近の増刷が２０１６年なので全巻を未研磨の新品でそろえるのは大変でした。中古にはあんまりないし、新品でも置いてある書店は限られている、といった按配で、青森市と弘前市の３店舗で揃いましたが、まだいい方ではないかと思っています。光文社は返品本のすべてを研磨するわけではなくて、一部だというのがいいところなのか？わるいところなのか？

　そして、次が中央公論社の「岡本綺堂物語集」です。現在進行中で６巻まで出ていますが、イラストが山本タカトという方で、何とも言葉では表現しにくい味のあるイラストを描かれています。と共に旧かなを生かした本文と、オリジナルの刊行時の編集というところに中央公論社の良心を見る思いがします。この辺が光文社と違うところで、現在「半七捕物帳」の旧かなを新品で入手が不可能なのは、この辺に理由がありそうです。